婦人科の鍼灸も又、目的は『体のバランスを整えること』が全てです。
つまり、体の気・血・水が滞りなくめぐる環境を作ることです。
婦人科治療といえど、なんら特別なことをするわけではありません。
ただ気血水の中では、『血の道』を持つ女性にとって
血にかかわる経絡・経穴を特に重要視することが特徴といえるでしょう。
『血』の働きに影響する要因
■冷えとの関連冷えにより血の巡りが停滞し、激しい生理痛や生理周期の遅れなどを引き起こします。
・卵巣への影響
女性ホルモンの分泌を司る卵巣が冷えると、ホルモンの働きが悪くなり、卵子の成熟が妨げられ、スムーズに排卵されにくなります。
・子宮への影響
子宮が冷えていると血流が悪くなり、充分に肥厚した子宮内膜が形成されにくくなり受精卵の着床を妨げる原因になります。
■ストレスとの関連
ストレスは自律神経や女性ホルモンの乱れにつながります。
自律神経や女性ホルモンは脳の視床下部の指令のもと調整されていますが
視床下部はストレスの影響を受けやすいため過度のストレスは避けるべきです。
○はり灸治療の一般的効果
はり灸治療により全身の調整をし、心身の緊張を和らげリラックスした状態を作り出します。 日常の疲れのみならず、特に未妊治療に取り組まれる方は、本人の自覚以上にストレスを抱えている方が多いです。 それらのストレスは肩・背中のこり、頭痛、食欲不振、便秘、下痢、無気力、イライラ、など自律神経症状となって表れますので、適所にはり灸をすることで症状を改善させます。
- 免疫機能強化・・健康な体の基礎つくり
- 血流促進・・オ血及び全身血流の改善
- 内分泌系調整・・ホルモンの分泌安定
- 自律神経調整・・ストレス要因の除去
○子宮・卵巣に対する具体的効果
治療は血液の循環改善とホルモンバランスの調節を目的とし、 子宮と卵巣を温めます。体の前後、お腹と腰・骨盤周囲の仙骨付近、下肢を治療します。 冷えを改善していく中で、生理痛の緩和、生理時の血塊の消去、子宮や卵巣の状態が改善されます。
- 卵巣の機能が良くなり、卵胞の成熟促進と、質の良い卵の確立
- 卵管の炎症、狭窄の正常化
- 頚管粘液の分泌促進
- 子宮内膜の肥厚が正常化(受精卵の確実な着床の助け)
- 基礎体温が、卵胞期の低温相と黄体期の高温相との二相性に安定化