りんご堂治療院


未妊とはり灸



女性の体とはり灸

はり灸治療においてめざすところは『妊娠しやすい体つくり』です。
妊娠のための治療といえども、特別なことをするのではなく
陰陽調和しためぐりの良い体作り治療の基本です。
体内のめぐりを改善しバランスを整えることで
赤ちゃんにとって居心地のいいお腹を作ることです。
同時にストレスを除き心穏やかにコウノトリを待つ心境も整えましょう。

*不妊を英語ではINFERTILITY(インファティリティー)という言葉で現します。

しかし、この言葉では不妊=妊娠できないという意味となり
治療を行う場合にはSUBFERTILITY(サブファティリティー)という
『未妊(未だ妊娠していない)』を現す言葉を多くの医師が使います。
これに則って、りんご堂でも治療目的のすべての表現を不妊ではなく未妊と表します。

東洋医学での未妊

古典における記載
未妊は現代に始まった話ではなく、古典の文献においても
「不孕(ふよう)」や「無子」や「絶産」等、未妊に関する多くの記載が見られます。
また古典文献の『千金方』では一度も妊娠経験のない場合を「全不産」
過去出産歴のある場合(いわゆる二人目未妊)を「断続」と分けて分類する記載も見られます。

東洋医学的原因考察
未妊といえども全てが同じ原因ではなく個々人の体質などにより
原因や発生経過も異なります。以下に例を挙げます。

「腎」とは、腎精(=先天の精)のことで両親から受け継いだ生命エネルギーを意味します。 この腎が虚している、つまりエネルギーが弱い状態が「腎虚」です。 素体が弱い虚弱体質であったり、エネルギーを損傷する状態が続いたりすることで起こります。 また、腎気の不足から精血も不足するため「血虚」も生じます。


「血オ(オ血)」とは、血の流れがスムーズでなくなり停滞した状態をあらわします。 また、血の塊の存在から痛みを伴う症状が多く見られます。 この状態が長引くことでオ血が除去されず新血が安定しにくくなり悪循環になります。

痰湿

「痰湿」とは、水分代謝機能の異常などによって生じた病理的な水分が体内に長期間にわたり停滞し、 粘調度が増したものです。肥満の人の多くは痰湿がありますが、多すぎると全体の巡りが悪くなります。

未妊のはり灸治療
治療の目的は妊娠しやすい体質への改善です。
はり灸の一般的な効果として体全体のバランスを整えることでストレスを減らし、肩こりや冷えなどが改善できます。
同時に子宮などへの直接的な効果としては子宮の筋肉の緊張がほぐれ気・血の循環が改善され良い環境を整えます。
ホルモンや自律神経の調整をすることによっても妊娠しやすい体つくりを目指します。
このように卵巣、子宮、メンタルをはじめ、心身全体の改善をする中で 妊娠しやすい状態が生まれます。

またツボの位置、ツボを見つける方法をお教えしますのでご自宅にてお灸を中心にご自分で治療をしていただきます。


はり灸治療の有効性

国内外において、未妊に対するはり灸治療の有効性を報告する多くの研究が行われています。
その原理などがすべて明確に解明されているわけではないですが、数多くの事例により効果の確実性がいくつも報告されています。

新聞記事

WHOの評価

未妊に対するはり灸治療はWHOでも認められている有効な治療法です。
なかなか明確な評価を出しにくいと言われるのが東洋医学でもありますが、未妊に対する鍼灸の治療の有効性、因果関係等は これまで公的機関においていくつかの有意義な研究報告がなされています。

●はり治療で妊娠率アップ 『2002年4月30日 読売新聞夕刊記事』
体外受精の前後に、女性の体をリラックスさせるはり治療をすると、妊娠率が大幅に向上するという研究結果を、ドイツと中国の研究チームがまとめた。米生殖医療学会誌に掲載された報告によると、同チームは、体外受精を受ける女性160人を2つのグループに分け、一方に体外受精の際、受精卵を子宮に戻す前後にはり治療を実施。もう一方のグループには、はり治療をせず通常の体外受精を行った。その結果、はり治療のグループの妊娠率が42.5%に上がり、通常治療の26.3%を大幅に上回った。(一部略)   (ワシントン 館林 牧子)